マスターキーとは何なのか

 

鍵の中で「マスターキー」というものがあります。

皆さんはマスターキーというとどういうものを想像するでしょうか。

「メーカー純正の鍵」

このように想像される方も少なくはないと思います。

しかし本来のマスターキーというのは異なっているいくつもの錠を開けることができる鍵のことを言います。

つまりメーカー純正の鍵をマスターキーというのは間違いなのです。

ではメーカー純正のことはなんというのかと言えば「オリジナルキー」、「本鍵」と呼ぶのが正しいです。

またマスターキーのさらに上にグランドマスターキーと呼ばれる鍵も存在しています。

グランドマスターキーですので何個かのマスターキーを1つにまとめた鍵です。

さらにこのマスターキーは一般の方から見ると普通の鍵のように見えてしまうものです。

ですが、鍵屋さんではすぐに見分けがついてしまいます。

これはやはり普段から多くの鍵を扱っているだけのことはあります。

実はグランドマスターキーのさらに上にはグレートグランドマスターキーというものもあります。

このグレートグランドマスターキーは何個かのグランドマスターキーを1つにまとめた鍵です。

つまりマスターキーよりもはるかに解錠できるものとなっています。

しかし、グランドマスターキーやグレートグランドマスターキーはこれらのシステムのグループ下にあるものでなければ解錠できない仕組みとなっている。

つまりグループに属していない錠を解くことできない。

ちなみにこのようなシステムになっている鍵穴の構造は複雑になっています。

もし万が一マスターキーを紛失してしまうことも考えて合鍵を作ろうとした場合はどうなるのでしょうか。

もちろん通常の鍵のようにマスターキーも複製は可能です。

だが、日本鍵師協会などの協会に加入している鍵師にマスターキーの複製を依頼する場合は依頼者の身分証などのコピーが提出しないと複製できない場合もあります。

また最寄りの鍵屋さんにマスターキーを持ち込んでも複製を断られる恐れがあります。

さらにメーカーに直接複製を依頼する場合は誓約書の提出を行わなければいけないこともないとは言えません。

このようにマスターキーの複製を作る場合は何かと手間がかかってしまうため、紛失などがないようにしましょう。

そして紛失や盗難にあった場合はすみやかに警察署にその旨を届け出るようにする。